ヤマハPAS CITY-Xで気ままに電チャリライフ

ミニベロ電動アシスト自転車(PAS CITY-X)であちこちお出かけサイクリングした時の記録を残してます。

「おもひでぽろぽろ」 の舞台、高瀬・高沢地区の紅花を見て来た

紅花といえば、ジブリ作品の「おもひでぽろぽろ」を連想する方も多いと思いますが、

 

いまが真っ盛り、「おもひでぽろぽろ」の舞台となった、山形市の北東部、奥羽山脈の山々の麓に広がる高瀬・高沢地区まで、咲誇る紅花を見に自転車で流してみました。

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 「おもひでぽろぽろ」のストーリーについては、私が説明するまでもありませんが

 

作品に描かれていたのは、1982年の夏。

 

東京での生活に物足りなさを感じていた平凡なOL、今井美樹が声優を演じた27歳のタエ子が、姉の結婚で出来た親戚の“田舎"を訪ね、子供の頃から憧れだった“田舎"へ、ふとしたきっかけで思い出した小学5年生の頃の“ワタシ”を連れて擬似的に里帰りするところからはじまります。

www.youtube.com

 

というストーリーだったことを、実は、先日、山寺まで走った際の帰りコースが「おもひでぽろぽろ」の舞台だったことを後から始めて知り、TSUTAYAで借りて来たDVDを見返してやっと思い出したのですが(笑)

 

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これまで一度も紅花を見る機会がなく、また、山形のどこでいつごろ紅花が咲いているのかも知らなかったものですから、これは何かのきっかけと思い、高瀬・高沢地区の紅花のことをちょっとだけ調べたら、今年は7月7日(土)・8日(日)に紅花まつりが行われていることを知り、

 

第32回山形紅花まつり 平成29年7月8日〜9日

 

ちょうどいま真っ盛り、「おもひでぽろぽろ」の舞台まで、(仕事の都合で紅花祭りの期間中にお邪魔することは出来なかったもので)、祭りの翌日、仙台から笹谷峠を越え愛車のCITY-Xでの紅花を見に行って来ました!

 

まずは、いつものごとく笹谷峠越えで山形へ

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笹谷峠の上から望むと「おもひでぽろぽろ」の舞台は、ちょうど笹谷峠と二口峠の中間ぐらいの山の麓で、写真中段右側の山並みの麓ぐらいになるのでしょうか

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まずは、早速、笹谷峠を降り、麓のべにばなトンネルを抜けるとそこは直ぐ「おもひでぽろぽろ」の舞台、高瀬・高沢地区となります。

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で、ここからは、「おもひでぽろぽろ」のストーリーとは逆に、山形行きの夜行列車、寝台特急あけぼの3号で“田舎"へ里帰りしたタエ子とは逆のコースで、高瀬地区から山形駅まで道順を逆に辿ってみました。

 

 

高瀬地区に入ると早速見えてきました紅花畑

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これが紅花か~~! 鮮やかだね~~!

と始めてみる紅花に感動しつつ、iPhoneしか持って来なかったので、こういう写真を撮るには、ちゃんとしたカメラでないと、前ピンから後ピンまでパンフォーカスでピントをあわせたり、狙ったところ以外イメージどおりにピントをぼかしたりするのは私の腕では難しいな〜〜、いつもはiPhoneでパシャパシャ撮ってるだけだし(笑)などと思いなつつ、でもOKと紅花の里の道を下ると

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タエ子が里帰りした高沢地区がある脇道へ

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山並みといい、民家のたたずまいといい、全編に渡って1982年の山形県山形市高瀬地区の様子を、今は亡き高畑勲監督が緻密に描いた作品というだけあって「おもひでぽろぽろ」の感じが今も残っている風景ですね~~

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映画のワンシーンのような曲がりかど

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さらに登っていくと

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熊戸岩という特徴的な形の山の麓に

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ありました紅花畑!

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こちらでは、昨日、紅花娘の撮影会も行われていたようで、1日違いでしたが

http://www.yamagata-community.jp/~takase/maturi.html

http://www.yamagata-community.jp/~takase/img/maturi/chirashi.pdf

 

 

 

おもひでぽろぽろ」の作品の中でも

 

紅花は「行く末は 誰が肌ふれん 紅の花」という芭蕉作と言われている句とともに、『紅一匁(もんめ)金一匁』と大変高価な染料の花として紹介されていましたが

 

 タエ子の台詞にこんな一節がありましたね

 

花摘みをする女だぢは
一生にいっぺんだって
紅なんかつけられながったって

 

この黄色い花から
どうしてあんなに鮮やかな
紅色が生まれるのだろう

キヨ子義姉さんが
悲しい言い伝えを教えてくれた

昔はゴム手袋のようなものはない
娘たちは素手で花を摘み
トゲに指さされて血を流す
その血がくれないの色を
いっそう深くしたというのだ
一生
唇に 紅をさすことのなかった娘たちの
華やかな京女に対するうらみの声が
聞こえて来るような気がした
ひと握りの紅をとるには
この花びら60貫が必要で
玉虫色に輝く純粋の紅は
当時でさえ金と同じ値段だったという

 

 

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そんな紅花を眺めつつ高沢地区の更に上に登って行くと、昔は、山寺から二口峠に抜ける山道と、高瀬・高沢地区から二口峠に至る2つの山道があったことから二口峠と呼ばれていた峠道の今はもう使われていない一方の山道へと続いているようですが、

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山形から高沢へのバスの終点

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で、高沢地区を後に、タエ子が東京に帰る時に乗った仙山線の駅が高瀬駅で、高瀬駅のそばの道路から見た高瀬・高沢地区風景

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現在の高瀬駅はこんな感じで、電話ボックスの位置は元のままだとか。

紅花畑を見ながらも思ったのですが、ジブリアニメの舞台になった場所なら、他の土地なら、もっと記念碑なり、それらしいみえみえのPRで観光客を呼ぼう作戦がありそうなものですが、そんなものは一切見かけないのが、山形らしいですね~~!

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で、高瀬駅で帰りの電車に乗ったタエ子が高瀬に引き帰すのが山寺駅高瀬駅から一つ目で

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こちらは今回は立ち寄らなかったので、前回撮った写真から

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で、山形駅に下りて、柳葉敏郎が声を勤めてたトシオの車で高瀬・高沢地区に向かう途中の風景を以下何枚か

 

現在の風間ガード

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馬見ヶ崎橋

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現在の山形駅

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そして、

 

映画のシーンで印象的だったのが、山形駅に降り立ったタエ子がトシオの車の中から山形駅を出発する際に見た駅前通りにあった赤い看板の十字屋山形店の建物ですが、その十字屋も、今年1月に46年の歴史に幕を閉じ、今では、看板全体がベースの色の赤に塗られ、浮き出しの文字以外、十字屋の文字が見えなくなっています。

 

実は、十字屋山形店、老朽化のため、早ければ来月8月からも解体作業が始まるそうで、今年の夏中に、もしかすると建物全体が解体の騒音除けの防音シートに覆われ、この景観が観れるのも、あと少しかもしれませんので、

 

山形にお越しの方は、ありし日の名残の姿をカメラに収めておくのもいいかもしれませんよ。

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以下、Wikipediaさんから、ありし日の十字屋百貨店山形店

 

十字屋 (百貨店) - Wikipedia

十字屋山形店(2012年2月)

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ということで、ご近所を走っていると黄色の外観がよく目立つ山形市内の格安ホテル、「ホテルさくらんぼ」に本日は1泊で荷物を置き

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源泉100%かけ流しでシャワーも冷たいお風呂もすべて鉱泉という、もったいない程贅沢に、絶えず浴槽からお湯が溢れているヌルヌル硫化系の「八百坊温泉」で一風呂してみました。

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ということで、

 

明日はいよいよ前々から越えてみたかった月山越えで、日本海を見に湯野浜温泉に出発だーー! 

 

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なお、本日のコースは以下で慣らし運転の約80kmでした。

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(つづく)

 

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