ヤマハPAS CITY-Xで気ままに電チャリライフ

ミニベロ電動アシスト自転車(PAS CITY-X)であちこちお出かけサイクリングした時の記録を残してます。

電動アシスト自転車のエネルギー効率は最強だった! ロードバイクの2倍。

 

春も近づき、本日も家のPAS CITY-Xに8.7Ahと12.8Ahのバッテリー2つを積んで小高い丘の上にある温泉入りに疲れもせずに約75km程走って来たのですが、

 

走りながらふと思ったのは、電動アシストの方がロードバイクよりエネルギー効率が良いのではないかということ。

 

どういうことかというと。

 

平地だけなら75km走るのに12.8Ahのバッテリー1個で間に合うのですが、今回は、100m程の小高い山に2度登ったり、アップダウンも結構あったりで、8.7Ahバッテリー1個と、12.8Ahのバッテリーを20kmほど走る余力を残して完走しましたが、2つのバッテリーのエネルギーの合計を計算してみると

  

(今回、行った『おおがわら天然温泉 いい湯』標高70mぐらい)

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(途中登った大河ドラマ『樅(もみ)ノ木は残った』の舞台。標高130m『館山』)

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8.7Ahバッテリーとは、8.7Aの電流をバッテリー電圧25.2Vで1時間流せる能力の事で、その電力量は8.7Ah x 25.2V = 219 Whですので、219 Wの仕事を1時間(すなわち3,600秒)可能という事は、そのエネルギーは219 W x 3,600秒で789,265ジュールとなります。

カロリーに換算すると、4.184ジュールが1calですから、188,638calで188kcal。

 

同様に12.8Ahのバッテリーは277kcalですので、8.7Ahと12.8Ahのバッテリーのエネルギーの総計は約466kcalとなります。

 

ここまで計算すると、バッテリーのエネルギーって食事1食分のエネルギーもないんだ!と驚かれる方も多いと思いますが、

 

というか、かくいう私自身が、バッテリーのエネルギーってもっと大きいと思っていたので、計算している本人自身が、一番、おー!とビックリしているのですが。食品や人間が消費しているキロカロリーという単位は、実は、非常に大きなエネルギー量で、1キロカロリーは爆弾のエネルギーの大きさのを表すTNT火薬1グラムが放出するエネルギーに匹敵します。

 

爆弾の衝撃が強いのは、それを一瞬の間に放出するから衝撃が強いだけで、1粒で300m走れると言われるグリコのキャラメルの1粒(3.8グラム)16キロカロリーはTNT火薬16グラムに相当しますし、一般成人男子が1日に消費するエネルギー約3,000kcalは地震のエネルギーに換算するとマグニチュード1.5の地震が放出するエネルギーに匹敵したりと、実は、食料が持ってるエネルギーとか生体が消費するエネルギーって何気に大きな値で、カロリーって、電気のエネルギーの単位と比べても、結構大きな単位なのですよね。

 

ということで、話しが脱線しましたが、人類が発明した動力装置の中でも驚異的なエネルギー効率を誇る一般的にエネルギー効率95%ぐらいと言われているモーターを使用している電動アシスト自転車 PAS CITY-Xは、僅か466kcalのバッテリーのエネルギーだけで、今回走った75kmを、バッテリーのエネルギーを無駄無く利用し効率よく余裕でアシストしてくれます。

 

一方、ロードバイクはと言うと、

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」によると、ロードバイクで20km/hの軽めのスピードで1時間走ると人が消費するエネルギーは、

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpqt.pdf

 

■体重60kg・METs値による消費カロリーの比較

  METs値 消費kcal
(1時間)
消費kcal
(2時間)
ウォーキング(約3.5km/h) 2.8 176 352
電動アシスト 3.0 189 378
ランニング(約8km/h) 8.3 522 1045
ロードバイク(20km/h) 8.0 504 1008

出典:改訂版 身体活動のメッツ(METs)表 国立健康・栄養研究所

 

運動負荷8メッツの運動強度で「消費カロリー(Kcal) = メッツ * 体重Kg * 運動時間 * 1.05」で平地で約500kcalだそうですので、今回のアップダウンのあるコースで約4時間、20km/hだと、ロードバイクだと最低でも2,000kcal。

 

それに対し、今回、PAS CITY-Xでアップダウンのある75kmのコースを走るのに必要だった総エネルギーはというと。

体重60kgの人が1時間電動アシストに乗ると運動負荷3メッツの運動強度で189kcalということですので、4時間で756kcal。それにバッテリーのエネルギー466kcalを加えてトータルで1,222kcalということになります。

 

なお、平地だけなら、先ほども書いたようにPAS CITY-Xだと12.8Aバッテリー1個のみ、カロリー換算277kcalのバッテリー1個で間に合うので、時速20〜21km/hはコンスタントに楽に出るPAS CITY-Xだと、ロードバイクと同じ平地条件にするなら、80km 4時間走るのに、277kcal+756kcal=1,033kcalということで

 

ロードバイクの名誉のために始めに断っておきますが、
ロードバイクには何の落ち度も無いのですが

 

巷では最強のエネルギー効率と噂されるロードバイクですが、ロードバイクの効率がいかに優れていても、そもそも、それを漕いでる人間自体のエネルギー効率が動力源としては残念ながらモーターの比ではないので

  

結果として、ロードバイクの2倍近いエネルギー効率で、人と電気の力のハイブリット 電動アシスト自転車PAS CITY-Xの圧勝!!!!

 

 と言う結果に。

 

ちなみに、ガソリン1リッターのエネルギーは凡そ8,400kcalだそうですので、80km走るのにロードバイクで2,000kcal 、電動アシストで1,033kcalを消費するとすると、ガソリン1リッター相当のエネルギーで走れる距離は、ロードバイクで363km。電動アシストで672kmということになります。

 

ホンダ・リトルカブ〈セル付き〉の燃費が113.0km。実際の公道ではその半分のリッター56kmぐらいのようですので、ロードバイクは原付バイクの6.5倍。電動アシストは原付バイクの12倍の燃費という感じになるでしょうか。

 

図にするとこんな感じ。

 

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しかも、普通の自転車なら場合によってはハンガーノック対策として必要になってくるコスパ最強コンビニ羊羹1本150kcal 70円2本分程のバッテリーのエネルギー1回の充電費用は、8.7Ahバッテリーで6円、12.8Ahバッテリーだと9円(電力料金単価27円/kwhで計算)程ですので、補給食の必要もあまり感じずここまで走れるのですから、自転車に乗るために補給しなくちゃいけないカロリー相当の食事代や補給食代を考えたら、コストパフォーマンスでも勝利w

 

さらに、ロードバイクだとどうしてもスピードを出したくなり、過度な運動のヤリ過ぎは体に毒の糖分は消費するけど脂肪は燃えない無酸素運動と違い、体の脂肪を効率よく燃やしてくれる有酸素運動に適したウォーキング(約3.5km/h)と同程度の運動を景色を楽しみながら、爽やかな風を感じて体に無理無く出来るのですから電動アシストは健康にも最適かもしれない!

 

そして、さらに!

一昔前までは電動アシストで走れる行動範囲は、バッテリーの容量から限られた範囲でしたが、最新のPAS CITY-Xは平地なら80km近くは走れる12.8Ahバッテリーが標準搭載。更に1回の充電で104kmも走れる新発売の15.4Ahの大容量バッテリーを積めば、180kmのロングライドも可能になりましたので、電動アシストが行動出来る範囲もどんどん広がっています。

 

pas.hateblo.jp

 

と、いろいろこじつけてみましたが(笑)

 

そうわいわれても、電気の力を借りてる電動アシストより、人の力のみで走ってるロードバイクの方が環境に優しいんじゃない? と思われる方もいるかもしれませんが

 

しかし!

 

ロードバイクより電動アシストの方が環境にも優しかったのです!

 

どういことかと言うと。

皆様は食料の生産にどれだけのエネルギーが必要かご存知でしょうか?

 

お日様と空気と水があれば植物が勝手に成長するというのは野生の植物だけの話。

 

農作物を生産するには、トラクターの燃料やポンプの運転、育苗やハウス栽培のための熱源に利用される電気などのエネルギーのほか、種苗、肥料、農薬などの資材、農機具、諸設備の製造に使用されるエネルギーなど、多量のエネルギーを過剰に投入して農産物を生産しているのが現代日本の農業で、その生産に必要なエネルギーは予想以上に膨大で、

 

多量の原油や電力を消費している巨大な「エネルギー食い虫」なのが現代の食料です。

 

それが、下表で、

 

玄米「10」を生産するのに投入されるエネルギー量は「9」で、なんとか投入されたエネルギーをかろうじて回収出来てますが、その多くは「1」を生産するのに「10」のエネルギーを消費していると言っても過言ではありません。

 

しかも、その玄米にしても、それを食べるには、その後精米して、炊飯器で炊かなければなりません。350Wの炊飯器で20分炊けば、ご飯を炊くだけで8.7Ahバッテリー半分ぐらいのエネルギーを消費していることになります。(実際には、「はじめチョロチョロ中パッパ」で米を炊き始める際の炊飯器の消費電力は最初は低いかもしれないので、もう少しエネルギー消費量は小さいかもしれませんが)

 

つまり、多くのカロリーを必要とするということは、それと同等以上の石油や電気を消費しているのと同じことです。

 

ということで、多くのカロリーを消費する海外生まれのロードバイク文化より、カロリー消費を抑えてくれる日本が開発した電動アシスト技術の方が環境に優しいのは明らかなのです。

 

しかも、カロリーを多く消費する飽食は、日本の食料自給率も悪化させますし。

 

 

と、更にこじつけてみました(笑)

 

http://www.enecho.meti.go.jp/category/others/tyousakouhou/kyouikuhukyu/fukukyouzai/sk/ws-2.html

 

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http://www.jcca.or.jp/kaishi/229/229_yasumoto.pdf

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計算ミスってたら、お知らせください。

 

でも、考えたら、当たり前かもしれませんね。エネルギー効率95%ぐらいのモーターの驚異的なエネルギー効率に対し、高性能な生命反応とは言え、自転車のタイヤを回す事を全て人力でやろうとすると、通常よりも過度な力で筋肉を動かしたり、骨格を動かしたり、余分な呼吸や、代謝機能etcを総動員して初めて人間という動物が敢えて取り込んだ食品のエネルギーを運動エネルギーに変えてペダルを漕いでいる訳ですから。