自転車ブレーキの音鳴り解消 (ローラーブレーキのグリスアップ)
このところ、PAS CITY-Xで、標高906mの笹谷峠越えで山形⇔仙台間を往復したり
最近、色々走り回ってたら、流石にローラーブレーキがグリス切れで、ブレーキがキーキー鳴りしだしたので、CITY-Xの後輪側(リア)に付いてるローラーブレーキをグリスアップしてみました。
やり方は、簡単。
PAS CITY-Xの後輪に側に付いてるブレーキはシマノの「BR-IM31-R INTER M」というこんな感じのブレーキで
裏から見るとこんな感じ。
ローラーブレーキの構造については、シマノさんのサイトに詳しいので、
そこから引用すると
ローラーブレーキはドラム、ブレーキシュー、ローラー、カムの主要部品からなっていて
動作としては、
ブレーキレバーを握るとワイヤーを伝ってブレーキにあるアームが引かれ
- アームから伝わったブレーキ入力によりカムとローラーが回転
- ローラーの回転によりブレーキシューが持ち上がり
- ブレーキシューがドラムに接触しブレーキがかかる
といった仕組みで
ローラーブレーキの場合、格安のママチャリ等に使用されている、バンドブレーキに比べると、音鳴りがしにくく、雨でもバンドブレーキほど制動力に影響を受けないという利点がある一方で、
金属製のドラムとブレーキシューという、金属同士の摩擦によって制動力を得ているため、定期的(通常の街乗り程度だと、年に1度とかそんな程度か、もっと少ない)に専用のグリスを注入しないと、金属同士が直接擦れてブレーキがキーキー音が鳴ったりするようになります。
と、いうことで、メンテナンスは簡単で
PAS CITY-Xの後輪に付いてるこんな感じのブレーキの『高温注意』と書かれたシールの下の方にある黒っぽい小さなゴムキャップを外して
(ちょっとスタンドとかにサビが出ているね。今度サビ落としで奇麗してあげよう)
こんな感じの、 100グラム、1本1,000円ぐらいで売ってる、シマノのローラーブレーキ用グリスを(1本あると、ほとんど一生モンです)
こんな感じで適量(3〜5グラム)挿入口に注入してやると、とたんに、音鳴りはしなくなります。といっても、馴染むまで少々時間がかかりますが。
(3〜5グラムといってもわかりづらいので、量は雰囲気で! ハミ出るぐらい入れても試した感じ悪さはしないようで、あまり神経質になる必要はないと思いますが、ちょっと入れてみて、走ってまだキーキーするようなら、またちょっと足してみる感じで注すのが良いかもしれません。)
なお、シマノのローラーブレーキですが、ちょっとグリス注入口の位置が悪すぎじゃないかと思うのですが、自転車によっては、ブレーキのグリス注入口がちょうど自転車フレームの裏側になってしまう場合があるのですよね。
CITY-Xの場合も、グリスの注入口がフレームの若干裏側目になってしまいますので、上のグリスチューブの注入ノズルをちょっと斜めに突っ込めば、グリスは入れられなくもないのですが、ちょっと入れづらいので、
最近では、私は、100均やDIYセンターなどで100円ぐらいで売ってる、ミシン油や機械オイルを注入するときに便利なこんな感じの油指しに
ローラーグリースを入れ
下の写真のような感じでグリスを注入しています。
これだと、小さな容器ですので簡単に持ち運べ、旅先での急なグリス切れの際にも便利です。(ローラーブレーキであちこち山登りをやっていると、長〜〜〜い坂での頻繁なブレーキングの連続で急にグリス切れになることもたまにありますので。)
あるいは、こんな感じの100円ぐらいで売ってるシリンジ(注射器)の先に
オイルスプレーなどに付いてるチューブをこんな感じに埋め込んで、ゼリー状の瞬間接着剤で中身が漏れないように固定して、注射器でグリスを入れてやるという手もありますね。これだと、グリスをどのくらい入れたか挿入量も確実にわかります。
先ほどのチューブの代わりに、電気の配線用のケーブル(IV線といわれる屋内配線用のビニル絶縁電線など。家庭内に似たような物は結構あったりすると思います。)の芯を抜いて周りの被覆をチューブ代わりに使うという手もありますでしょうか。これだと、フレキシブルだし、電線の芯を抜いたケーブルの被覆に注射器の先を突っ込めば、接着しなくてもそのまま使える気はします。
なお、探すとノズルの先が最初から曲がっているこんな感じのシリンジもあったりします。