泉ヶ岳のミズバショウ群生地とカタクリの花を見てきました。
2年前、CITY-Xを初めて購入した頃、電動アシスト自転車でどこまで山道を登れるか試したくてCITY-Xで泉ヶ岳に登ったことがありましたが、
その時から気になっていた泉ヶ岳のミズバショウとカタクリを見に、2年ぶりにCITY-Xで春先の泉ヶ岳に登ってみました。
宮城県内では、白石市の「水芭蕉の森」と加美町の「荒沢湿原」とともに、3大ミズバショウ群生地の芳の平湿原。
ミズバショウ群生地はこちら。下の図の⑳。
この付近で標高500m。泉ヶ岳の麓の上り口から30分でCITY-Xで到着!
http://www.shizenfureaikan.jp/material/images/pdf/prog_01/h28/No.11_shizenkansatsu.pdf
泉ヶ岳スキー場、自然ふれあい館手前の雪除けのトンネルを過ぎて
100mほど行ったところを左に曲がると(道路左側の桜並木はまだ蕾状態でした)
ミズバショウの群生地の案内板があります。
そこから、200〜300mほど、細い山道に入ると
ミズバショウ群生地の芳の平湿原があります。
入り口から木道が整備されていので、ちょっと木道を10mほど歩っただけで、木道の脇のいたるところにミズバショウが咲いてました。
ミズバショウ入り口案内板の群生地の説明から。
ミズバショウはサトイモ科の多年草で、主に本州中部からカムチャッカの山地や平地の湿原等に生育する。宮城県内では、蔵王・栗駒、船形山等の標高 400〜1200mの湿原に点々と分布するが、群生地としてはこの泉ヶ岳の他、白石市の「水芭蕉の森」と小野田町の田谷地沼が知られているに過ぎない。
ミズバショウは雪解けの頃、葉に先立って花が咲く(この群生地では3月下旬以降)。花は非常に小さく200〜300個が1本の花茎の先端にびっしりとつく。この肉穂花序(にくすいかじょ)を囲むように白色の仏炎苞(ぶつえんほう)(花びらのように見える苞葉で、仏像の背景に似ているためこの名がある)がつく。葉は楕円形で柔らかく、花期の終わり頃からさらに成長を続け、成熟時には1mを超える。地下にはたくさんの根をつけた太い根茎があり、これも時には1mを超える。
この群生地は、ハンノキ-トネリコ林下にミズバショウ群落が発達している極相林(成熟・安定した植生)で、この育成は国内ではほとんど見られない。また、ミズバショウの他にも稀有な植物やコケ類が多く生育しており、この芳の平湿原全体が非常に貴重な植物群生地となっている。
以前は、トキソウやサギソウも群生していた県内でも屈指のミズバショウ群生地だったようで、その数を減らしているとはいえ、それでも健気にあちこちでミズバショウが咲いています。
可憐だね〜〜!
日当たりのいいところでは既に葉が大きくなって白い苞葉(純白の仏炎苞は花ではなく、花を囲む白い葉っぱです)が緑の葉に隠れがちでしたが
まだまだ咲き始めのミズバショウもたくさん咲いてました。
木道の脇には、ピンクの花火がパッと開いたようなショウジョウバカマも数輪見え隠れ。
で、
ミズバショウを見たあとは、春の花で多分いちばん大好きなカタクリの花を見に、泉ヶ岳自然ふれあい館の先にある、先ほどの地図の⑤に移動。
登山登り口の水神コース脇の沢の人が入りづらいところに
芽が出てから7~8年間かかってやっと咲くと言われるカタクリの花が咲いてました。
なんて可憐なんだ〜〜〜!
たまに白いカタクリも咲いているそうですが。。。
その昔は、ユリ科に属するこの花のユリ根から気の遠くなるような工程を経て片栗粉を作っていたそうで、片栗粉は超高級品だったそうですが。。。
と、春の泉ヶ岳で目の保養をした後は
CITY車で、最高時速 70kmは行くかという直滑降で泉ヶ岳ダウンヒル!
麓の桜もそろそろ終わりかけですが、最後の桜を楽しみつつ
目的地近くに温泉があったら必ず入るぞジモティ温泉!と言うことで、泉ヶ岳麓の住宅地の中にある前々から行って見たかった、源泉掛け流し100%の「明日の湯温泉」で昼前から本日の一風呂。
初めて入りましたが、あちこち入っている私が知る限り、仙台近郊の日帰り湯では最高の泉質でないかな〜〜!
下手な温泉地のお湯よりズット良いぃぃ!!
低張性弱アルカリ性のナトリウム-塩化物泉ではありますが、硫酸イオンが多いせいか、風呂の入り口を開けると硫黄の匂いではないのでしょうが(でも少し硫黄の匂いの硫化水素がちょっと混じってるのかな???)「わ!温泉だ!」の香りが歓迎してくれ、加温なし、加水なし、循環、消毒なしの湯船に対して湯量も十分の掛け値なしの源泉掛け流しのお風呂で、中山平温泉の「しんとろの湯」ほどではありませんが、とろみ感というかツルツル感があり、これは近くに時々通いたくなる良い温泉を見つけちゃいました。日帰り500円。
本日のコース。途中でサイクルアプリを止めてしまってましたが、約50km。
仙台市内から泉ヶ岳中腹までの片道25kmの往復でした。
【追記】
日本の他の山々と同じく、泉ケ岳ではかつてはイカリソウ、シラネアオイ、カタクリ、ホトトギス、ラショウモンカズラ、キキョウ、シオガマギク、ナデシコ、イワウチワ、ギンリョウソウ、ベニバナイチヤクソウ、ササバギンラン、コケイランが普通に見ることが出来たそうですが、近年急速にその姿を消し始め、かなり探し回らなければ見ることが出来なくなっているそうです。
ミズバショウやカタクリもその一つで、簡単に車で登れるようになり散策客増加と山道だと余計に吹かすに自動車による排気ガスの増加もその要因だそうで、自然保護のためにも、車でなく、自転車で山に登る人がもっと増えたらいいのにな〜〜!
体力が自信がない方でも、電動アシスト自転車なら日本のほとんどの山に登れるはずですし、電動とはいえ、自分の足で風や空気やお日様を感じて登る自転車のヒルクライムは、車にない爽快感を味わえますよ〜〜!