PAS CITY-Xの前輪ブレーキ交換(シマノ BR-M422→BR-T610)
PAS CITY-Xの前輪Vブレーキがだいぶ走り込んで疲れてきたので、もともとついてるAceraスペックのBR-M422から、グレードが2段上のDeoreスペックのBR-T610にアップグレードしてみました!
シマノのDeoreコンポーネントは、完成車では10万円前後で販売されているものに採用されていることが多い、シマノのマウンテンバイク向けコンポーネントのなかで中核に位置する安心のコンポーネントで、付属のブレーキシューも、制動力と静音性のバランスに優れたS70Cカートリッジシューで、シューを取り外さなくてもゴムだけ交換すればいいので便利です。
パッケージはこんな感じ。
ブレーキアセンブリの取り外しはいたって簡単で、
ブレーキケーブルのインナーケーブルをアーレンキーで取り付けボルトから外し
インナーリードをガイドから外し
フレーム台座にブレーキキャリパーを固定している固定ボルトを緩め外すと
簡単にブレーキ本体を取り外せます。
また、
残ったブレーキケーブルは、ブレーキレバーに付いてるブレーキラインアジャスターを緩めてワイヤーを溝から外すし
その後ブレーキレバーを引くと
インナーワイヤーをブレーキレバーに止めてる太鼓状のアンカー部分が現れるので、それをブレーキレバーから外すと、ブレーキケーブルは簡単に外せます。
取り外したブレーキケーブル
それで、新しいブレーキを取り付ける際にも、制動力重視で、4本の指でブレーキを操作するPAS CITY-Xのような4フィンガーのブレーキレバーの際にはあった方がいいと思う、下の写真のような、PAS CITY-Xにもともと付いてるSM-PM60というパワーモジュレーターはそのまま再利用したいので
ワイヤーカッターでインナーワーヤーのエンドキャップ部分をカットして
パワーモジュレーターと
下の写真のブレーキラインアジャスターは取り外しておきます。
(インナーワーヤーを引っ張ると簡単の取り外せます)
それで、新しいブレーキの取り付け手順ですが、
詳しくは以下のシマノのBR-T610の販売店向けマニュアルを参考に
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/deore-t610/BR-T610.html
まず、今回はブレーキワイヤーも新しくしたいので、SM-PM60というパワーモジュレーターをブレーキワイヤーの間に挟み込むのに便利な、最初からアウターケーシングが途中でカッティングしてあるPAS CITY-X用のシマノ製のケーブルワイヤーをヤマハから取り寄せ
ケーブルの滑りが持続するよう、アウターケーブルにKUREのシリコングリスを詰め
下の写真右側の形に、ブレーキラインアジャスターとパワーモジュレーターを左の新しいケーブルに取り付け、ブレーキケーブルを前準備しておきます。
ケーブルの準備が整ったら、いよいよブレーキキャリパーの取り付けですが
ブレーキキャリパーのストッパーピ ンを
下の写真のフレーム台座タイヤ側内側にある3つのバネ穴のうち中央のバネ穴に挿入し、
リンク固定ボルトでフレーム にブレーキキャリパーを固定します。
ブレーキキャリパーを取り付けたら、シューをリムに押当てた状態で、ホイールの1番外周からシューのタイヤ側端の間隔が1ミリ程度になる感じでシューを固定ナットで締付け固定します。
(シマノの BR-T610取り付けマニュアルを見ると、トゥイン=ハの字ポジションでシューを取り付ける必要もないようなので、リムに平行に取り付け。)
後は、
インナーケーブルをインナーケーブルリードに通し(写真上がもともとPAS CITY-X付いてるインナーケーブルリード。写真下がBR-T610に付属のインナーケーブルリード。)
左右のシューとリムとの合計のすき間が2mmになるようにセットしてから、ケーブル取付けボルトを締付けます。ケーブルの末端はインナーケーブルキャップをかぶせておきます。
最後に、スプリング調整ボルトでブレーキのバランスを調整し
出来上がり!
可動部にシリコンスプレーでもさしておきますか。
取り付け後の使用感ですが、CITY-Xに元々ついてるブレーキに特に不満はなかったのですが、交換してみると、グレードが上のものだけあってブレーキングのしやすさがグッとあがりますね〜〜〜! 操作がしやすく、とてもいい感じです。
パワーモジュレーター(SM-PM60)の説明についてはシマノさんの以下に詳しいです。
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano/SM-PM60.html
パワーモジュレーターは、ある一定範囲のブレーキ力に対して、ブレー キレバーの引き量を増やすことにより、ブレーキのコントロールをしやすい状態にする装置です。
また、付属のS70Cカートリッジシューの交換ですが、シュー固定ピンを外すことで、シュー本体を簡単に取り替えることできます。
CITY-Xのリアハブに使われているシマノのInter-3のリアハブSG-3R40にはインチネジのBR-C3000(ABRC3000RB)、BR-C6000(ABRC6000RB)というでかい冷却フィンを持ったローラーブレーキも使用可能のようですので、次は、リアブレーキもBR-IM31-Rから、よく山道も走ってるし、長い下り坂での頻繁なブレーキングにも対応した、メカニカル・ディスクブレー キに近い制動力とメーカーが謳ってる、パッと見ディスクブレーキのBR-C3000かBR-C6000に変えてみようかな。。
ローラーブレーキ(INTER M)| SHIMANO BIKE COMPONENT
BR-C3000
BR-C6000(タイヤがロックするぐらいの効きらしいですが、けっこう重いらしいので変えるとすればBR-C3000が候補かな?)